| 金ROM初心者から初級者への道 茨城県 倉岡 正英 先生 |
| 1 観点別評価だけでよかった? 今から8年前、初任者時代に「採点王」のCDを使っていた。右も左も分からぬ初任時代、通信表を書くことに精一杯であった。とにかく、テストの点数を入力して評価を出して終わっていた。つまり、『PLAN』はボロボロ、『DO』はこなすだけ、『SEE』はまったく無かった。『説明責任』『結果責任』とは無縁の初任時代であった。 ところが、初任を過ぎても、自分はどうだったかというと同じことを繰り返していた。テストができたかどうかだけを見ていた。いや、もっと言えば、テストが終わったら終わりという時もあった。 結局、成績をつけるためには、観点別評価だけでよかったのである。 2 教師は教育のプロである! 教師生活もある程度経験をしてくると仕事に慣れてくる。そんな中、個人面談をしていた時のことだった。 「先生、家でも算数の勉強をさせようと思うのですが、どこをやらせればいいのですか。」と聞かれて、自分が具体的に答えることができなかった。 教師は教育のプロであるという。医者は、患者の症状を把握し、具体的な策を打っていく。教師だって、同じである。しかし、自分は子どもたちの状態を把握しておらず、具体的な策を持っていなかった。 3 「採点王 金ROM」は進化していた! 初任時代と同じく、日本標準を使うことになった。そこにあった「採点王 金ROM」をインストールしてみると、さまざまな機能があり、進化していた。十分に機能は使いこなせなくても、できる限り使ってみようと思い、実践した。 4 設問別○×で入力する! 今までは、点数のみの観点別得点入力で行っていた。こうすると、通信表などの評価はしやすい。ところが、どこが弱いかが把握しにくい。 そこで、設問別○×入力にしてみた。すると、学級の児童がどの問題を間違っているかが把握しやすくなった。 また、どのように間違えたかを、入力しながら解答用紙に記入するようにした。すると、間違いの原因を考えることができるようになった。 例えば、5年生「6 分数のたし算・引き算」の裏のテストで文章題である。9分の10mという答えを1mと書く児童が3名いた。 これは、10で1という考えがあるからである。その原因をつかむことで、個別に指導しやすくなる。 個人面談で、保護者にどの問題でどのように間違えたかを話すだけで終わるのではなく、どのように指導したのか、ご家庭でお願いすることを話すことができた。 5 児童別プリント一覧表を使う テストが終わり、間違い直しはしたり、個別指導をしたりするが、それで終わっていた。再度問題にチャレンジすることはなかった。それは、プリントを用意するのが大変だという理由もあった。 そこで、『金ROM』の『個人プリント』を使ってみた。すると、児童一人ひとりの実態に応じて、『金ROM』がプリントを準備してくれるのである。 5年生「6 分数のたし算・引き算」で、表の平均が94点(100点満点)、裏が48点(50点満点)という結果だった。 その中で、表が60点、裏が40点だった児童が1名いた。早速、『個人プリント』を見てみると、『基本問題プリント1(同学年)』を準備することができた。 脳科学、記憶力から見ると、テスト後にできるだけ早くプリントをやった方がよい。テストをやった翌日には、もう一度指導してプリントをさせることができた。 6 学年間で情報交換する さまざまな点から評価することができる『金ROM』だが、学級内でとどまることが多い。学年で使うとしても、プリントアウトしたもので話し合うだけで終わってしまう。 そこで、学級ごとのデータを取り込むことにした。そうすると、紙面だけは見えなかった点が見えてくる。それらをもとに、学年で話し合う機会が増えたり、他のクラスの児童の名前を覚えたりすることができた。 7 なぜその機能を使うのかを意識する 『金ROM』初心者から初級者程度までには使えるようになった。ただし、現在は機能に使われている状態である。 今後は、自分が欲しい情報のために使う機能を考えていかなければならない。最新の携帯電話と同じで、せっかくの機能があっても使わない、使えないままでいると、宝の持ち腐れになってしまう。児童のためにどの情報が欲しいのかを明確にし、そのための機能を使いこなせるようになりたい。 |
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