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| vol.11 (2007年4月発行) |
| CONTENTS |
『教育再生』を徹底反復で! ★内容はこちらへ |
| 地域で取り組む学力向上1 宮城県女川町の取り組み |
| 地域で取り組む学力向上2 沖縄県石垣市の取り組み |
| 学力向上に取り組む学校 「読み解く力を育てる」 石川県宝達志水町立志雄小学校 |
日本標準が開発した『漢字歌』のご紹介 第11回「漢字歌」コンクール開催のご案内 |
| 内容の一部紹介 |
| 地域で取り組む学力向上 1 宮城県女川町の取り組み 女川町は、宮城県が平成17年度から推進している「地域の教育力向上支援事業」の研究地域に指定され、活発に研究を行っています。初年度(平成17年度)の取り組みと成果については本誌8号(2006年4月発行)で紹介いたしましたが、その記事に対する反響は大きく、引き続き、2年次(平成18年度)までの「中間のまとめ発表会(2007年2月6日開催)」を取材させていただき、ここに研究の進展状況を報告いたします。 ●地域の教育力向上支援事業 宮城県では、平成17年3月に「学力向上推進プログラム」を発表し、10年間をめどにして、小学校、中学校および高校における学力向上の目標と取り組むべき方向性を示しています。一人ひとりの児童生徒が、自立意識を高め、確かな学力を身につけることを重要な課題として位置づけ、「確かな学力」の着実な定着を目指して、取り組みが推進されています。 女川町で研究の進められている「地域の教育力向上支援事業」は、そのプログラムの中の一つです。 女川町では、町内8校の小中学校が連携し、この事業に取り組んでいます。18年度は、四つの必須事業と二つの任意事業を掲げて、取り組みを推進してきました。 ◆ ◆ (1)必須事業 個人学習カルテ作成と活用の推進 (対象学年:小3〜中2まで) @標準化された学力テストを基にした小・中一貫個人学習カルテ作成と活用の推進 (2)任意事業(二つ) 標準的な学力テストの実施 (対象学年:小3〜中2まで) @「標研式 CDT-U」の実施 A中学単元テストの作成・導入に伴う共同開発事業 ア 中学校1〜3学年の5教科単元テストを業者と合同で開発・作成をする。 イ 5教科の単元テスト開発は、中学校各校代表者による検討を中心に進める。 教育委員会及び学校の企画立案による事業 @小・中相互交流事業の実施 ア 「算数・数学」「国語」や「実技教科」での小・中教師間の相互交流授業の実践をする。 イ 行事等における小・中学校の交流促進を図る。 ・学校行事、部活動等への児童生徒の参加 ウ 小・中学校教科間の指導内容把握のため、単元系統図を作成する。 A女川町学習状況調査の実施など。 授業の工夫改善及び家庭学習の推進 〈授業の工夫改善〉 @授業研究会の実施 ア「算数・数学」及び「国語」を中心とした指導法改善のための授業研究会の実施 イ 外部講師による教員研修会の開催 〈家庭学習の促進〉 @女川町内小・中学校用「家庭学習の手引き」の作成・改善 学習意識調査の実施(学期始期及び学年終期の2回) @学習意識調査と学習習慣調査の実施 学力向上に関する数値目標の設定 (平成18年度に新設) @学力調査 (学習習得状況調査における正答率60%以上の問題の割合) ア 小学校5年生の割合を80%以上に引き上げる。 イ 中学校2年生の割合を65%以上に引き上げる。 A学習意識調査 (授業が分かると答える児童生徒の割合) ア 小学校5年生の割合を80%以上に引き上げる。 イ 中学校2年生の割合を60%以上に引き上げる。 B学習習慣調査 (家庭等での平日の学習時間の割合) ア 一日に平均30分以上学習する小学校5年生の割合を75%以上に引き上げる イ 一日に平均60分以上学習する中学校2年生の割合を65%以上に引き上げる ◆ ◆ 「中間のまとめ発表会」の研究概要報告会では、平成18年度の取り組み状況が発表されました。 最初に、事業推進委員会の事務局長の女川第一小学校・長沼守康教頭は、町内の小・中学校間での連携を図りながら実施できるよう、以下の三つのプロジェクトの進捗状況を共有しながら事業を推進してきた経過を報告されました。 (以下略) |
| 地域で取り組む学力向上 2 沖縄県石垣市の取り組み 沖縄県石垣市は、日本最南端の市として、沖縄県八重山諸島の中心となっている市です。この石垣市では、沖縄県教育委員会の指定を受け、学力向上の取り組みが進められています。 ●沖縄県の学力向上の取り組み 沖縄県では、昭和63年度から、次のように学力向上対策に取り組んできました。 ・昭和63年〜平成13年度(三次9年間) 「知・徳・体の調和のとれた人間の育成を目指し幼児児童生徒一人一人の学力を伸ばす」 ・平成14年度〜平成18年度(5年間) 新学力向上対策『夢・にぬふぁ星プラン』 「生きる力をはぐくむことを目指し幼児児童生徒一人一人に『基礎学力』を身に付けさせる」 ●石垣市の学力向上の取り組み 石垣市では、沖縄県の施策に基づき、学力向上の取り組みを積極的に推進してきました。特に、平成17年度から3年間は、県教育委員会指定の「基礎学力向上推進地域」として、行政・学校・家庭・地域が連携した取り組みを進めてきました。「早寝・早起き・朝ご飯の運動の推進と家庭学習の習慣化」を掲げ、基本的生活習慣の形成と、家庭学習の定着に力を入れて取り組んできました。家庭学習の大切さを地域全体に伝えていくために、町の中に立て看板を立てたり、学校通信や公民館放送等を活用して、家庭学習の啓発に積極的に取り組んでいます。 平成18年度からは、新たな学力向上対策として、「2学期制」を市内の小中学校で全面実施しています。 また、学力向上に加え、道徳教育推進校を指定し、豊かな心を育むための道徳教育の取り組みも、継続して取り組んでいます。 そして、18年度は、以下のように目標、基本方針、取り組みの重点を設定して、学力向上対策を推進しています。 ●平成18年度 目標 幼児児童生徒一人一人の基礎学力の定着をはかり、生きる力を育成する ●平成18年度 基本方針 1 生きる力の基盤となる「基礎学力」の定着を図る (1)基礎的・基本的事項の定着を図る @「わかる授業」「参加する授業」の充実 A個に応じた学習指導の充実 B家庭学習の充実 C読書活動の充実 (2)コミュニケーションの能力の育成を図る @人間関係づくりの活動の充実 A国際理解教育及び英語活動の充実 Bボランティア活動等の体験活動の充実 (3)コンピュータ操作・活用能力の育成を図る @コンピュータ活用の充実 A学校図書館活動の充実 B教師のコンピュータリテラシーの向上 2 夢や希望の育成、生活リズムの確立、健康と体力の向上を図る (1)夢や希望を育むことにより学習意欲の喚起を図る @進路指導の充実 A道徳教育の充実 B職場体験等の充実 C家庭・地域の読書活動の促進 (2)基本的な生活習慣を形成し、学びの習慣の確立に努める @規律正しい生活習慣の充実 A家庭との連携強化 (3)根気強く、かつ集中して学習に臨めるよう、健康の保持増進及び体力の向上を図る @体育・スポーツ活動の充実 A健康教育の充実 (4)学校、PTA、家庭・地域、教育委員会の 役割を明確にした上で、実効的な連携を図る @役割分担の明確化 A組織の構築化 B地域教育力の活用 (以下略) |
| 学力向上に取り組む学校 「読み解く力を育てる」 石川県宝達志水町立志雄小学校 宝達志水(ほうだつしみず)町は、2005(平成17)年3月1日に羽咋郡内の志雄町と押水町が合併して発足しました。石川県のほぼ中央部に位置し、山と川と海に囲まれた自然豊かな地域です。町内には五つの小学校がありますが、その一つである志雄(しお)小学校では、読み解く力を育てるための取り組みが進められています。 ●志雄小学校の取り組み 石川県教育委員会では、読解力向上推進事業として、平成18・19年の2年間、石川県内の志雄小学校を含む五つの小学校を読解力向上の研究推進校に指定しています。 志雄小学校では、読解力向上を研究テーマとして設定した理由をつぎのようにまとめています。 ◆ ◆ 現在、新聞・雑誌、テレビ・ラジオ、インターネットなどから、いろいろな情報がもたらされる時代になった。これらの中から、どれが正しくどれが間違いかなどを判断したり、何が必要で何が必要でないか必要なものだけを選択したりすることがしばしば求められる。また、判断したり選択したりした情報を利用して、生活の中で直面するいろいろな課題を解決しなければならないことも起きてくる。 本校では、このような現代社会に参加して、生きるために必要な力の一つを「読解力」と捉え、児童につけたい力として掲げた。 本校の児童は、日頃の学習における評価テストの結果や基礎学力調査や学力到達度テスト(2月に本校が独自で実施)の結果を見ると、計算や漢字の読み書き、教科の基礎的知識や技能などの基礎的な学習内容については、ほぼ定着している。しかし、「読解力」については、十分でないことがわかり、さらに、「読解力」をつける必要を感じることとなった(表1、2参照)。 この「読解力」すなわち本校の研究主題にあげている「読み解く力」は、国語科だけでなく、学校の教育全体で身につけていくべきものと考え、本年度は、教科では国語科、社会科、算数科の授業研究を中心に、教育活動全体では基礎基本の定着、学習の基盤づくり等を中心に実践を行うこととした。 (平成18年度志雄小学校「研究紀要」より) ◆ ◆ ●めざす児童像と具体的取り組み 志雄小学校では、「めざす」児童像をつぎのようにまとめています。 ◎読み解く力のある子 課題を見いだし、 …………………………… よみとる 追究するとともに、考えを交流する中で、 …………………………… 考える 深まりのある考えをもつことのできる子 …………………………… 再構成する ・課題を見いだす子(よみとる) 与えられたテキストをよみとり、自らの課題を見いだし、その課題に対して、自分の意見や考えをもつことができる子 ・追究する中で、考えを交流できる子(考える) 自分の意見や考えを根拠を明確にして発言したり、友達の意見や考えと比較しながら聞いたりすることができる子 ・深まりのある考えをもつことができる子(再構成する) 自分の考えを再構成し、その考えについて述べたり、まとめたり、発信したりできる子 以上のような構想のもと、志雄小学校では、具体的な取り組みとして、「よむ力・書く力をつけるための時間」を設定し、さまざまな内容に取り組んでいます。また、「授業の中でよみとる力・考える力・再構成する力をつける」ために、各教科における読解力をつぎのように定義し、授業の内容の改善に取り組んでいます。 (以下略) |
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