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| vol.9 (2006年7月発行) |
| CONTENTS |
@学習指導要領の見直し A全国的な学力調査の実施 B教員免許更新制度 C早寝、早起き、朝ごはん D教育基本法の改正 ※巻頭特集は、PDF形式でダウンロードすることができます。 こちらをクリック |
| 学校と地域の連携(コミュニティ・スクール) 「子どもと地域が育つ学校」 秋田県大館市立城西小学校 |
| 学力向上に取り組む学校 「子どもが自己実現する教育」 福岡県古賀市立青柳小学校 |
| 特別支援教育への取り組み 学校体制で臨む子どもの『困り感』と向き合うということ |
日本標準が開発した『漢字歌』のご紹介 第10回「漢字歌」コンクール開催のご案内 |
| 日本教育再興連盟・学生フォーラム 「教育フォーラム 〜本郷の中心で教育を叫ぶ!〜」を東京大学・五月祭で開催 |
| 内容の一部紹介 |
| 学校と地域の連携(コミュニティ・スクール) 「子どもと地域が育つ学校」 秋田県大館市立城西小学校 秋田県大館市は、秋田県北東部の大館盆地にあります。青森県に隣接し、岩手県にも程近く、北東北三県の中心に位置します。自然環境にも恵まれ、秋田杉の美林は有名です。そんな大館市の中心部に位置する城西小学校は、平成17年度より文部科学省のコミュニティ・スクール推進事業の調査研究校に指定され、さまざまな取り組みを積極的に進めています。 ■地域に開かれ、信頼される学校を目指して 〜コミュニティ・スクールのコンセプト 城西小学校では、平成15年7月に、秋田県内で初めてとなる児童センターとの複合施設として、木のぬくもり香る新校舎が建設されました。その新校舎建設時に校舎改築期成同盟会が結成され、校舎改築以外にも環境・施設・安全・安心面において、学校と地域との活発な交流と、協同での取り組みが行われました。こうした、土台となる経験を基に、平成17・18年度の2年間にわたるコミュニティ・スクール推進事業の調査研究校として、「新しいタイプの学校運営の在り方に関する研究」に取り組んでいます。 城西小学校のめざす学校像は、以下のようにまとめられています。 ●めざす学校像〜城西100年教育 学校が地域のシンボルとして、コミュニティの核として児童の成長を図り、地域づくりを推進していくために、人が変わり、時代が変わろうともゆるがない、確固たる「像(あるべき姿)」を設定する 1.学校像に基づき、今の子どもに必要な教育目標を掲げ、経営を創造する学校 2.基礎・基本の確実な定着により、確かな学力を身につけさせる学校 3.教師が明るく、「自ら学び、自ら考える」学校 4.家庭・地域が責任を分担し、心豊かな子どもが育つ学校 5.地域の歴史や文化を大切にし、地域づくりに貢献する学校 ■めざす子ども像・めざす教師像・めざす保護者(家庭)像 城西小学校では、めざす学校像のほかに、「めざす子ども像・めざす教師像・めざす保護者(家庭)像」の3つについて以下のようにまとめています。 特徴は、「めざす保護者(家庭)像」を、「学校像、子ども像、教師像」と同じように、全体構造の中に位置づけていることです。 ●めざす子ども像 1.目標をもち、ねばり強く学習に取り組める子 2.健康で明るい生活ができる子 3.ルールを守り、社会性をもつ子 4.思いやりとやさしい心をもつ子 5.地域を愛し、いつまでも地域を大切にする子 ●めざす教師像 1.情熱、明るさ、実践的指導力をもつ教師 2.全体を高める意識をもち、職員間で協調できる教師 3.カウンセリングマインドで「心の教育」を行う教師 4.自ら学び、自ら考える教師 5.地域に愛着を感じ、自ら地域を作り出す教師 ●めざす保護者(家庭)像 1.「わが家のめあて」のもと、子どもの自立を図り、自らも子育てを通して学ぶ保護者 2.学力づくりの基礎である、生活リズム・健康づくりのできる保護者 3.家庭・学校・社会のそれぞれのルールを守らせ、「しつけ」ができる保護者 4.安らぎのある楽しい家庭づくりに努める保護者 5.地域を子どもとともに愛し、学校・地域づくりに積極的に参加する保護者 (以下略) |
| 学力向上に取り組む学校 「子どもが自己実現する教育」 福岡県古賀市立青柳小学校 福岡県古賀市は九州北部に位置し、江戸時代には「唐津街道」の宿場である『青柳宿』があり、昔から交通の要所となっていました。海や山の自然に恵まれるとともに、九州最大の都市「福岡市」に隣接しているため、経済、流通、交通の面でも豊かな生活環境が整っています。古賀市立青柳小学校は、「子どもが自己実現する教育」をめざして、2学期制の導入や、コーチングを活用した授業の工夫などをとおして、学力向上に取り組んでいる学校です。 ■学校経営要綱 青柳小学校では、18年度の教育目標と重点目標を以下のように整理しています。 ●教育目標 夢や目標に向かって挑戦し、学び合い、よりよい生き方や学び方を創りだす子どもの育成 ●本年度の重点目標 学校の教育目標を具現化するために、児童の学校適応の状況を改善する。そのためには、学校適応の中核をなす「児童の人間関係」と「授業」の改善を図る。 そのための方策として 1.コーチング理論の「授業」・「学級集団づくり」・「(学習)相談活動」の導入と充実 2.特別支援教育体制の確立 3.小・中学校の連携・協力体制の充実、学校・家庭・地域の協力・連携体制の充実 4.学校の経営の改善として組織マネジメントの考え方による校務分掌組織・運営・活動の改善 さらに、特色化のために、「子どもが自己実現する教育」を全教育課程で実践することとしています。 青柳小学校では、この目標について、「自己実現は、一人一人の児童が全ての教育活動を通して、もの・こと・ひとに深く関わり、課題を発見し、他者とともに生きる力を身につけ、生きる喜びや学ぶ喜びを実感することの連続性の中で可能になると考えています。そためには、教師は常に子どもの願いやつまずきを理解し、願いや目標の達成のために学級経営や授業の改善に努めることが重要だと考えています。」と語っています。 ■学力向上のための具体的方策 学力向上の具体的な方策として、以下の8点を推進しています。 A コミュニケーションタイム(火・14:25〜14:55)の活用 B 読書力の育成 C 基礎学力定着のための「基礎・基本の時間」の設定 D TT指導(少人数指導)の計画的実施 ※学力テストの結果から対象学年・教科・重点単元を決める。 E 個に応じた指導の充実 F 家庭との積極的な連携 G 学び方の育成(ノート、わからないときの対応 の仕方、話し合い方等) H 学習相談(カウンセリングまたはコーチング)の実施 また、青柳小学校では、先生方が多忙で教材研究の時間を持てない、という実態を改善するため、独自の週時制(図2参照)を策定し実行しています。朝は、通常よりも10分早くスタートします。その代わり、職員の朝礼は設けず、月曜日と木曜日の終礼の開催のみとしました。2・3校時と4・5校時は、途中に休憩時間を設けない(実際には、学年に応じて適宜、休憩を挟む)90分連続とし、午前中に5校時までを設定しています。この結果、低学年では、年間100時間以上の余剰時間ができ、さまざまなゆとりが生まれました。 こうした余剰時間を活用して、左記Cの「基礎・基本の時間」の設定がされています。ここでは、新たな学習内容の習得していくためには、その内容を支える基礎的な内容の理解が不可欠であるとの観点から、各学年の実態に応じて国語または算数の一度学習した内容を、くりかえし練習しています。 (以下略) |
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